ダイエットの大敵「リバウンド」は、なぜ起こってしまうのでしょうか?
これは、間違ったダイエットを続けてしまった場合に起こる現象です。
間違ったダイエットの方法とは?
無理な食事制限をするダイエットは、リバウンドの主な原因です。
食事の量を極端に減らすダイエットをすると、身体は「飢餓状態である」と認識します。
飢餓状態になると、身体はより少ないエネルギーを効率的に使いながら、今までと同じように活動をしようとします。なぜなら、今後も少ないエネルギーで生き残らなくてはいけない可能性があると判断するからです。つまり、少ないエネルギーで燃費を良く身体を動かそうとするわけです。
燃費が良くなると、新しく入ってきたエネルギーは脂肪として蓄えて、余分なエネルギーを消費しないようになります。つまり、体脂肪を作りやすい身体にしているということです。
こうなると、今まで食事制限をして減っていた体重が、ぱったりと落ちなくなります。
これを「停滞期」と呼びます。
リバウンドとは?
停滞期に入った人、または目標体重を達成した人はダイエットを辞める、あるいは挫折します。
ダイエットをストップすると、今まで食べたくても我慢していたときのストレスが爆発します。
これが暴食につながるのですが、身体は餓死した状態を覚えているので、入ってきたエネルギーを必死に体脂肪として蓄えようとします。
摂取エネルギーがガツンと増えても、身体は消費することを拒み、蓄え続けます。
消費しきらないエネルギーは脂肪として蓄積され、身体はエネルギー消費を良く制しようとする悪循環が起こります。
これが「リバウンド」です。
リバウンド防止に重要な食生活
リバウンドしない身体を作るために、してはいけない食生活について説明します。
まず、食事制限による体重の減少は一時的なものなので良くないです。
体重を落とすために無理な食事制限をすると、継続することが難しいです。食事をする量を減らせば、短期的に体重が落ちて見えるかもしれません。しかし、それは体内の水分や筋肉量が低下しているだけで、体脂肪が減っているとは限りません。
さらに、無理な食事制限をすることにより身体が飢餓状態だと認識するので、入ってきたエネルギーを貯蓄する癖ができます。
つまり、食事制限を終わらせて通常通りの食事に戻したとき、身体は今まで以上に脂肪を蓄えやすい状態になっているので、さらに太りやすくなります。
リバウンドしにくい食事生活とは
無理な食事制限で一気に体重を落とそうとするよりも、脂肪になりやすい炭水化物や脂質などを多く含む食べ物を少しずつ減らす方が効果的です。
また、食べるときには噛む回数を増やして、体内で消化しやすい状態にしましょう。食事にかける時間を長く取ることで満腹中枢と呼ばれる数値を上げることもできます。満腹中枢を上げると、身体は「もうお腹がいっぱい」と感じやすくなり、食べることに満足するので、必要以上に食べてしまうことを防げます。
また、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。
さらに、夜更かしをして睡眠不足になると、太りにくい身体を作り上げる妨げになります。夜にお菓子を食べるのも、もちろん良くないです。
規則正しい生活を心がけましょう。
運動を減らすとリバウンドを加速させる
ダイエットを辞めて運動する量を減らすと、消費できるカロリーが減ります。
理想は、ダイエットを辞めたあとも無理のない運動が習慣化されていることです。
例えば、
- 電車で座らずに立てる
- 毎日10分だけ運動する
- 毎朝ラジオ体操をして少し汗をかく
- 一駅ぶんだけ歩く
このような、無理のない運動でも良いです。
短期集中で激しい運動や食事制限をするのではなく、毎日無理なく続けられる「簡単な運動」を習慣づけることが大切です。
目標体重まで減ったことに満足をして、運動量を0にしてしまうと、1日に必要な消費カロリーが少なくなります。そのままダイエット中と同じ量のカロリーを摂取していたら、体重は必然的に増えてしまいます。
健康的な食事と適度な運動を習慣化すれば、習慣はストレスなく続けることができるので、ダイエットが終わったあともダイエット疲れでリバウンドを引き起こす心配がありません。
ダイエットは無理をしない
ダイエットの大敵「リバウンド」は、無理なダイエットをすることが原因で起こります。
良い食事や適度な運動を習慣化させることで、ダイエットが終わった後にも太りにくい身体を維持することができます。
無理な食事制限をしてストレスを溜めて、身体を太りやすくしてしまうと逆効果です。
重要なのは、
- 健康的でバランスの良い食生活
- 日々習慣化できる運動の継続
- ダイエット後も無理なく続けられる運動
どれも意識することを心がけるだけで、つらい思いをしないで結果を出すことができます。
無理のない「健康的な食事と運動の習慣づけ」を意識して、日々生活をしていきましょう。